大地と海と人のうた
〜A Song of the Earth and the Sea and Humans〜
Lyrics&Music by Chikako Yamanaka
1
あの日までの私は 知っていただろうか
当たり前と思い込んでいたこの日常が
簡単に壊れるものだと
あの日までの私は 分かっていただろうか
光や水や火のエネルギーや
人の命の本当のありがたさを
涙がとまらない あなたはもういない
今日の空は青く澄んでるのに
何ができるだろう 何を残せるだろう
すべてが始まった岸辺で
大地がうごき 海がとどろき
大きなうねりが押し寄せて
それでも人びとは
一本のキャンドルのもとに 手をとりあった
生きていく意味 生きている喜び
もう一度心に問いかけて
それから人びとは
山積みの思い出の中を 立ち上がった
2
あの日からの私は考え続けている
生まれた国やふるさとのことや
人はこの星に住まわせてもらってること
何を語るのだろう ぼろぼろの建屋は
目に見えない声で叫んでいる
過ちはなかったか 未来をどうするのか
私たちの歩みを問いかける
大地の痛み 海の悲しみ
幾千万もの灯火は
変わらず生まれ来る 今日の
光の腕に抱きしめられて
そして 君のぬくもり あなたの呼び声
幼いあの子のほほえみが
果てなく思えた暗闇へ
いのちのライトを照らしていく
祈りの雨と 願いの風が
春の傷跡を包み込む
100年あとのこの星に
残るふるさとが よみがえる
私のいのちと あなたのその手で
今できることを始めよう
新しい 大地と海と人のきずなを
つなぎ直そう
大地と海と人びとの 命のうたを
うたっていこう