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初めて曲を作ったのは、
まだぷくぷく丸かった3歳の頃でした。


曲のタイトルは「おじいさんの水車小屋」、
子どもらしからぬ哀愁が漂うピアノ独奏曲です。


今ではすっかり大人になった私ではありますが、
ほんとうに小さい頃からずっと、
音楽はすぐ傍らに居続けてくれました。
うまく進んでいる時も、うまくいかない時も、
試験に失敗したときも、初めてオーケストラ曲が音になったときも、
変わらずすぐそばに。

このように、音楽とともに成長していける環境に居させてくれて、
変わらず見守ってくれている家族、友人をはじめ、沢山の大切な方々に、
心からのありがとうを捧げます。


私にとって音楽は、
自分という存在が、あらゆる他者との関わりの中で育まれていく
感受性のかたまりであるということを、
鏡のように教えてくれた存在でした。


それはつまり、私の存在している世界、
その中で出会う人びとやものごと、できごと、様々な全てのものが、
私の書こうとする音楽に影響し、内包されていくということです。


そして今、大人になった今の自分が
音楽から生きるちからを与えて貰ったと言えるならば、
曲を作るということによって、
たくさんのかけがえの無いものが存在するこの世界に、
そのちからを還していきたい、そう思っています。


確かなまなざしであれるように、むこうがわの音を掬いとれるように、
たゆまず進化して、力ある音楽を書いていく。


そのためには、
自分の中にたまっていく光と闇に、
常に向き合っていかねばなりません。
これはなかなか難しいことですし、時として大変苦しいことです。


けれども、やっていこうと、やり続けていこうと思っています。


このホームページは、
そんなことをぼそぼそ心に誓っている作曲家•山中千佳子の
オフィシャルwebサイトです。