山中千佳子
三重県生まれ、岡山県出身。3歳からピアノ、12歳から作曲を始める。東京藝術大学音楽学部作曲科を首席で卒業。同大学大学院音楽研究科作曲専攻修士課程修了。
これまでに、国内外の優れたコンクールで多くの受賞・入選を果たしてきている。
藝大学部3年次在籍中に、
第74回日本音楽コンクール作曲部門入選(室内楽/2005)。
武満徹作曲賞第3位受賞(審査員:トリスタン・ミュライユ/2010)。
ヴィトルト・ルトスワフスキ生誕100周年記念国際作曲コンクールにて、唯一のアジア人として佳作受賞(2013)。世界37カ国、年齢制限無しの160作品の応募の中から4名のファイナリストとして選ばれ、唯一のアジア人として入賞を果たす。
同年、ジュネーヴ国際音楽コンクール作曲部門にて日本人初となる二つの特別賞《Prix du public》と《Prix ""Jeune public""》をダブル受賞 (2013)。
同コンクールにおける作曲部門での入賞は、日本人として初の快挙であり、留学や海外講習会の経験が無くとも、音楽は国境を越えてゆけるという確かな実証となった。
これまでに個人や演奏団体、財団等からの委嘱も多く、近年では東京オペラシティ文化財団企画のB→C公演における委嘱作曲家として、連続して作品を発表。特にソプラノの藤井玲南氏の委嘱によるモノ・オペラ「巫~Kannagi~」(2020)は、「音楽の友」のコンサート書評でも絶賛された。
出版も多数重ねており、2021年には、山田和樹氏から委嘱を受けて書き下ろしたヴァイオリンとピアノのための「ことのは」と、フルートとピアノのための「すぎゆく春に」の室内楽作品が、全音楽譜出版社より同時に出版されて話題を得た。
2023年、初の吹奏楽作品「天上の花束」(浜松文化振興財団委嘱)と、合唱とオーケストラのための組曲「夢のたたかい」(大阪コレギウム・ムジクム委嘱)がそれぞれ世界初演され、好評を博す。
主要作品は、独奏曲からオーケストラ作品まで幅広く、また自ら作詞も行い、言葉と音によって普遍的なメッセージや世界を表していく合唱作品や、それら声と器楽の融合による大編成の作品などにも注目が集まっている。
公式ウェブサイト http://chicaco.s2.weblife.me/index.html
Webメディア R25 の“Top Woman”にインタビュー記事が掲載されました!
【前編】〜A prequel〜 【後編】〜A sequel〜